たまに質問をされることですが、伊勢神宮内宮の参拝ルートに関してです。
一般的に、外宮からまわる、となっているので、必ずそうしなくてはいけないのか……というと、そうではありません。
私も初回は外宮から参拝しましたが、その後は、内宮オンリーの参拝です。
何回も「内宮のみ」で参拝していますが、叱られたことはありません。
というか、内宮にいる私担当の神様には、親切にいろいろと教えてもらっていますし(伊勢神宮内宮は神様がたくさんいて、担当制になっています)、ごりやくも恩恵もたくさんいただいています。
天照大神と言われている、アマテラスさんという神様のお姿も見せてもらえるし、お話も聞かせてもらっています。
外宮をパスしていることは、まったく問題ないのです。
資料によると、江戸時代に流行した「お伊勢参り」には参拝順序があり、
まず二見浦で禊をして、それから外宮へ、そして内宮へ、というコースでした。
内宮参拝で終わりではなく、そのあとは朝熊岳に登るのです。
なので、〝江戸時代のお伊勢参り〟を体験するのだったら、朝熊岳に登るところまでです。
そのルートで参拝しなくても、内宮でのごりやくや恩恵はしっかりもらえますし、ちゃんと担当の神様もついてくれます。
外宮に行かなくても叱られたりしないのは、そこには「信仰の自由(内宮だけを信仰する自由)」があるからです。
出雲大社も、稲佐の浜に先に行かなければいけない、ということはありません。
「公共交通機関で行くのが大変なんです……。高齢で足の悪い母を連れて行く予定なので……」
というメッセージをもらったことがありますが、
出雲大社だけを参拝して、そのまま帰っても、こちらもなんの問題もありません。
ちゃんとごりやくをいただけます。
恩恵もたっぷりもらえます。
どの神様を信仰するのか、どのように信仰するのかは、本当に自由なのです。
ですから、こう言われているからこうしなきゃ、とか、こうしないとごりやくがもらえないらしい、とか、人間が決めたルールにしばられる必要はありません。
大好きな神様に会いに行く、
会いたい会いたいと願っていた神様に会いに行く、
「神様、やっと来れました~! こんにちは~!」というその純粋な気持ち、
心からの笑顔を神様に見せることが、一番大切で、もっとも喜ばれるのです。