●ひな祭り。の後始末。


明日は雛祭り。


多くの女の子がいる家庭では、ひな人形が飾られている事かと思います。





実は、ひな祭りって、


3月3日の明日までは、とても簡単です。


なにしろ、雛人形を買って、飾ればいいだけですから。誰でも出来ます。


問題は、雛祭りが終わってからでしょう。



まず、問題になるのが、

いつ雛人形を仕舞う」かでしょう。


さて、最も良いと言われているのは、いつだと思いますか?

①■3月3日夜。

②■3月4日。

③■3月中に仕舞う。

④■その他。


少し考えてみてから、先をお読みください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは④■その他です。

まず、①■3月3日夜。は、まだ雛祭りが終わって無いですよね。

次に、雛人形を仕舞うのに適している日というのに2つ条件があります。

条件①●啓蟄が終わる前までに仕舞う。

    啓蟄と言うのは、春が近づき、虫が目を覚ますという時期です。

    つまり、虫が出て来て活発になる前に人形を仕舞いましょうという事。

条件②●晴れた日に仕舞う。

    お人形を仕舞う時、雨の日に仕舞うと湿気が籠ってしまい、

    人形にカビが生えやすくなります。


    そこで、晴れた日に仕舞うのが常識というか人形の為に良いとされています

    理想を言えば、雨の次の晴れの日ではなく、

 

    晴れの日の次の晴れの日に仕舞います。

 

 

 

上の2つの条件を合わせて考えると、

雛人形を仕舞う理想の日は、

今年(2023年)の啓蟄は、

 

3月6日から春分の3月21日までの15日間なので、

その内、天気予報を調べて、

晴れの日が続いた2日目の日。

 

無ければ、曇りの次の晴れの日という事になります。

大体、間違いない覚え方は、

 

税金の申告の締め切り(3月15日)と共に、雛人形も仕舞う。





ちなみに、よく雛人形を早く仕舞わないと、

お嫁に行き遅れる。

という話を聞いた事があるでしょう。


しかし、ひな人形の元々の役割は、

女の子が健康で丈夫に育つ様にと、

女の子の心身の穢れや病気を人形に乗り移して、

人形に身代わりになってもらうという行事です。

つまり、女の子の分身・身代わりになってもらうというのが雛人形という訳。


という事で、雛人形と結婚は、余り関係が無いのです。

つまり、雛人形を早く仕舞わないと、お嫁に行き遅れる。という訳では無いです。


ではまったく関係が無いのかと言われると、そうでも無いです。


極端な例をあげますと、

先に言った様に、雛人形は女の子の身代わりになると言いました。

だから、女の子が病気になっていたら、

 

その半分は雛人形が持って行ってくれる訳です。

それが雛人形の役目です。

ただ、ひな祭りを過ぎても、ずっと飾りっぱなしだと、

半分引き取ってくれた厄が、また女の子に戻ってしまう事があります。

そこで、雛祭りが終わったら、なるべく早く仕舞いなさいという訳です。

でも、誰でも片付けって、面倒くさいですよね。

特に子供などは、言ってもなかなか片付けません。

なので、早く仕舞わないと、お嫁に行き遅れる。と脅す訳です。

まぁ、善意のウソですよね。

女の子達は、それを聞いて、そりゃ大変だと急いで仕舞うという訳。



あと、雛人形で注意すべきは、上の例でも言った様に、

 

雛人形は、身代わりに病気を持って行ってくれるものですから、

①■他人の雛人形は貰ってはいけない。

②■一人に1つの雛人形。 

 つまり、女の子が2人の家庭なら、お雛様も2つで、それぞれ共有しない事。

 

 お姉さんのお下がりの雛人形は、良く無い。

 

 最悪、お姉さんと同じ病気になる事があります。

③■大病をして、雛人形を飾ってから、なぜか具合が良くなったという場合、

 その雛人形は、人形供養に出して、来年は使わない方がいい
のです。

 ただ、7段飾りの場合、高額なので捨てるのはもったいないですよね。

 その場合、身代わりになったお雛様だけを人形供養に出します。

 何しろ身代わり人形なので、残しておくと病気がぶり返す事があります。








ここで、雛人形の間違い探し。

意外と知らない人が多いので、難しいかもしれません。

はたして、貴方は知っているでしょうか?


では問題。

お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが、

高いお金を出して、立派な7段飾りの雛人形を買いました。

当日、孫(3歳)をびっくりさせる為に、

孫が幼稚園に行っている間に、

お祖父ちゃんとお祖母ちゃん、そして母親が、飾り付けをすまし、

7段飾りの雛人形を完成させました。


それが、下です。




幼稚園から帰宅した孫は、上の7段飾りの雛人形を見て大喜び。

やがて、3月3日が過ぎ、

また孫が幼稚園に行っている間に、祖父母と母親が解体して仕舞いました。




さて、ここまで間違いがあるのですが、分かりますか?


少し考えてみてから、先をお読みください。

分かる人は、雛祭りの意味が良く分かっていらっしゃる方です。





















































答えは、

完成した7段飾りの雛人形って、写真で見る通り、

 

このお雛様って、随分高い所にありますよね。

きっと、まだ3歳の女の子には、とても触れない高さです。

そして、解体して仕舞う時も祖父母とお母さんで仕舞いました。


つまり、孫の女の子は、お雛様に触る機会が1回もありませんでした。

でも、雛祭りって、身代わりの行事です。

肝心の孫の女の子が、一度もお雛様に触っていないとなると、

一度も人形が女の子に触れていないので、

身代わりになれませんでした。

つまり、意味が無い。 無駄。 身代わりになれない。のです。


雛人形は、作る時か、飾る時か、仕舞う時、に、

必ず1度は女の子が触らないと、身代わりになれないのです。


希に知らない親がいるので、注意です。

なので、まだ子供が触っていないという方は、

 

お雛様の片づけをの時に触ってもらいましょう。










最後に、

雛人形の仕舞い方です。


①■まず、お人形さんの顔を隠します。

 



 その時、なるべく顔や手などには触らないほうが良いです。

 顔などを手で触ると指紋がついたり、汚れが付くので。

②■人形は逆さにせず、箱などに入れます。

③■最後に箱をテープで封印します。

✖

 可能なら、念の為にその場で九字切りしたら完璧ですが、やらなくても多分大丈夫でしょう。

ちなみに、九字切りの仕方は下記。
●封印の十字切り https://ameblo.jp/hirosu/entry-12228389347.html

 




ちなみに、インスタント雛人形についてですが、

よく他の家のお雛様は立派なのに、なんでウチは紙の安いものなの?と、

 



がっかりしている子がいるかと思いますが、

私に言わせれば、

理想は、自分で作って、身代わりになってもらって、毎年捨てる。です。

自分で作るので、よく人形に触るので、身代わりになりやすく、

また紙なので、捨てやすい
です。

 

まさに完璧の雛祭りです。

だから、紙などで作った物は、残すのは写真だけにして、

捨てる事です。何しろ身代わり人形なので。


END

参考:紙の雛人形は五色TOPより。https://www.hara-koushu.com/manabu/trivia/enjoy/idea/
雛人形の顔隠し画像はPreferより https://www.rakuten.ne.jp/gold/komari/hinaningyou/hina-025-itumade.html