●車に同乗してくる霊。


幽霊の話で、よく雨の深夜にタクシーの乗せたという話がありますね。

そして、いつの間にいなくなっていて、

その霊が座っていた後部座席だけが濡れていた。


占いの仕事をしていると、時々そういう話を聞きます。

私が聞いた話の中には、

霊を拾った場所は、墓地の前を通った時だったとか、

霊がいなくなったのは、お寺の前を通った時だったと言います。



タクシーに霊が乗るのが多いのは、

①■深夜に営業している。

②■亡くなった霊も、生前タクシーを利用した事がある。

など理由があります。

また、特に亡くなった時の条件が、

雨の日、満月の日など、合っていたり、

亡くなったその人の命日だったりすると、余計出やすいです。






実は、私も車に乗っている時、

あっ、この車に霊が乗っている。」

 と感じた事が1度ありました。

今日はその時の事を書いてみたいと思います。



あれはもう、10年以上も前の事です。

私のブログにも時々登場する友人の渡河の父親が他界した時の話です。

渡河から、人手が足りないので手伝って欲しいと言われ、

葬式が始まるかなり前から現地に行き、

受付の手伝いをしました。


彼の親父さんは立派な方で、大会社の重役でした。

彼の親父さんとは渡河の家に行った時に2度ほど会った程度でしたが、

生前、かなりせっかちだったと聞きます。

大勢の方が見え、葬式もスムーズに終わり、

なんなら、予定よりも早く終わった感じさえします。

後はご遺体を霊柩車で火葬場に運ぶ段取りになりました。


そんな時です、渡河から、

「ちょっとまだやる事があるから、

 先頭の霊柩車に乗って行って欲しい。」と頼まれたのです。


「えー。」と思ったのですが、

あっという間に、そういう事になり出発です。


つまり、私は今、

渡河の父親の遺体と一緒に車に乗って火葬場に向かっているのです。


私が最初に、「あっ、この車に霊が乗っている。」

と感じたのは、突然体がこんな感じになったのです。


よく霊が近くに来た時に感じるのですが、

突然、頭のテッペンから背中・足まで、

 電気が通る様に冷た~い感じが体を突き抜ける
。」のです。



あっ、親父さんの霊がいる。」と思いました。


次に、この車に親父さんの霊が乗っているな。と感じたのは、

霊柩車が火葬場に着くまで、ほとんど赤信号に引っかからないのです。

まるで天皇や外国の要人の車の様です。

天皇や外国の要人の車が通る時は、

信号を青になるようにコントロールすると聞きますから、

そんな感じさえ浮かびました。

なので、火葬場に到着する予定よりも5分ほど早く着きました。


実は、霊能者の宜保愛子さんは生前、こんな事を言っていたんですよね。

生前せっかちだった人の葬式は、

スムーズに終わる事が多く、火葬場に行く時も、

赤信号に引っかかる事が少なく到着する事が多い。


そして、たまに赤信号で止まったかと思うと、

そこは思い出の地の前だったという。

例えば、生前通った学校の前や、

生前付き合った人の家の前だった
など。



そういえば、車に霊が乗るまでいかなかったけど、

車に乗りそうだったという話を、

霊媒師で芸人のパシンペロンはやぶささんも語っていた事がありますね。

 

まだ彼女が小学生2年生の時の話です。


家族で父親の実家に車で向かっていた時です。

あともう少しで実家に着くという所で、

彼女たちは高速のサービスエリアでトイレ休憩する事にしました。

両親はトイレに行ったのですが、彼女は車に残っていました。

すると、窓の外に、なんと実家のひい祖母ちゃんが居るのです。

彼女は、その時、こんな風に思ったと言います。

ひいお祖母ちゃんだ。

 実家から近いし、迎えに来てくれたのかな?


両親がトイレから戻って来て、

「休憩終わり! さぁ出発。」と言った時、彼女はお母さんに、

ちょっと待ってよ。

 ひいお祖母ちゃん、そこにいるよ。

 一緒に帰ろうよ
。」

それを聞いたお母さんが、

気持ち悪い事言わないでよ!

 あんたには言わなかったけど、そのひいお祖母ちゃんが

 亡くなったから、お葬式の為に今帰っているの!
!」


彼女だけに、ひいお祖母ちゃんの霊が見えていたのです。








最後に、


以前、フジテレビの「ほんとにあった怖い話」で、

坂上忍さんが主演の

幽霊を乗せたタクシードライバーの話を見た事があります。




この話も幽霊をタクシーに乗せた話だったのですが、

坂上忍さんの最後の言葉がとても霊を表現するのに、

良い印象の言葉だった
ので、私は好きです。


それを紹介して今日は終わろうと思います。








会社からリストラされ、タクシー運転手として働き始めた彼は、

ある日、夜道を流していると、病院の前でひとりの女性を拾います。



行き先を告げた後は、何を話しかけても、

終始うつむきながら何も反応しない彼女に不安を抱きながらも、

 

ようやく目的地に到着。

しかし、一向にお金を払ってくれる様子が無いので、

仕方なく、坂上忍さんは眠ってしまったのだろうと、

家に行って、彼女の親に起こしてもらおうと呼び鈴を押します。

 

そして出て来た両親に、

「東京の病院から、娘さんにご乗車頂いたんですが、

 眠ってしまったようで・・・・」




すると、ご両親は、坂上さんに不思議な事を言います。

「いつもこうなんですよ。」

「いつも皆さん、

 病院から娘を乗せて、ここまで連れて来たと言ってくださる。」

そう言うと、一枚の写真を彼に見せ、



仁美といいます。

 一人娘でした。

 1年前に、東京のその病院で亡くなりました。


「どうやら娘は、

 貴方の様な優しい方に、頼ってしまうようです。」





「いいえ、タクシーは色々な人を乗せますから。

 それに親を思う気持ちは、私にも分かります。

 彼女は、きっと両親に会いたかったのでしょう。」



私が乗せたのは、




そんな彼女の思いでした。



不思議と怖いと感じる事は無く、

どこか温かい気持ちになりました。



END



参考:毎日、幸福術のp116より:スピリチュアル芸人・パシンペロンはやぶさ